ブシャール結節

症状

指先から2番目の関節(PIP関節)がこぶ状に膨らんで指が曲がって変形してきます。痛みが強い場合も全く痛みのない場合もありますが、関節の変形が進行すると曲がりにくくなります。(図1、2)

(図1、2)両側中指環指の変形

病態

閉経前後あるいは更年期以降の女性に多く見られます。軟骨の変性により、レントゲン撮影では関節裂隙(かんせつれつげき)の狭小化、骨棘(こつきょく)形成がみられます。家族内発生が多くみられ、放置されている腱鞘炎を持っている場合もあります。女性ホルモンのバランス異常が背景にあります(女性ホルモンと手外科疾患)。

治療

保存治療として、エクオール含有食品(サプリメント)、末梢循環改善剤(ビタミン剤内服)や消炎鎮痛剤(塗り薬)を投与します。また、ステロイド剤の関節内注射も疼痛緩和に効果があります。保存治療で改善がない場合、もしくは改善してもすぐに再燃してしまう場合、手術療法が適応となります。

手術療法には、症状に応じて主に3通りの方法があります。腱鞘炎が原因と考えられる軽症~中等症例では、腱鞘切開術や浅指屈筋腱切除術(指を曲げる腱の1本を切除)を行います。指の動きは大きく変わりませんが、指が動かしやすくなり、疼痛緩和に効果があります。一方、関節の変形が高度な重症例では、PIP関節を人工関節に置換する手術(人工関節置換術)を行います。当院ではシリコン一体型インプラントを使用しています。人工関節置換術は、破壊された関節を切除し除痛をはかること、弛緩した軟部組織を修復し可能な限り変形を治すこと、可動性のある人工関節を挿入することで失われた関節機能を改善することを主目的に行なわれます。関節の動きの改善には個人差がありますが、動きを改善させたい場合には人工関節置換術が適応となります。また術後のリハビリテーションも重要となります。(動画3、4)

(動画3)INTEGRA術前

(動画4)INTEGRA術後5ヶ月

四谷メディカルキューブロゴ

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