ハンドセラピィについて
手・指のリハビリ(ハンドセラピィ)とは
手は極めて繊細にできており、単純な運動から複雑な運動までを行う機能を持っています。その繊細な手指には腱、神経、血管、骨・関節などが密に存在しており、これらがスムーズに動くことによって指の細かな運動が可能となります。
この手指に障害が生じた時には、高度で専門的な手の外科治療が必要であると同時に、損傷の状態、治療方法、手術方法に合わせた、きめ細かなリハビリテーション(=ハンドセラピィ)が必要となります。早期にリハビリテーションを開始することにより、比較的短い治療期間で機能を回復することも可能ですし、拘縮(関節の動きが悪くなる)などの二次的合併症の予防にもなり、患者さまの負担が軽減されます。
手の外科では医師の診断に基づいて担当セラピストが効果的なリハビリメニューを作成し、正しいリハビリテーション運動の方法を指導させていただきます。
ハンドセラピィの方法
多くはセラピストの手で、実際に触れてのハンドセラピィとなります。
過流浴装置や低周波治療器等もあり、症状に応じて物理療法も併用します。
ストレッチや日常生活での手の使い方について、アドバイスをさせていただくこともあります。
ハンドセラピィを受けるには
ハンドセラピィを受けるには、医師の診断が必要です。ハンドセラピィのみの受診は行っておりませんのでご注意ください。
ハンドセラピィ動画
リハビリテーションで行うストレッチを動画でご紹介します。
このストレッチは医師やセラピストに指示された場合にのみ実施してください。
【指関節について】
指には3つの関節があります。
◆親指
①第一関節:IP関節
②第二関節:MP関節
③第三関節:CM関節
◆人差し指~小指
①第一関節:DIP関節
②第二関節:PIP関節
③第三関節:MP関節
【運動の種類】
・自動運動:自分の力で動かす運動
・他動運動:自分の力を抜いて、反対の手や物を使って動かす運動
(=ストレッチ)
【回数】
・自動運動は5~10回を1日に何回か行いましょう。一度にたくさん行うと痛みがでる場合があります。痛みに合わせて行いましょう。
・他動運動はゆっくり行いましょう。反対の手で伸ばされると感じるところまで伸ばし、20~30秒止めましょう。一度にたくさん行うよりは、少ない回数でも構いませんのでこまめに行いましょう。
※このストレッチは、医師やセラピストに指示された場合に実施して下さい。
【動画一覧】
13.第一・第二関節の他動伸展運動
15.親指の他動運動
14.親指の自動運動
16.親指の第一関節の自動運動
17.親指の自動開閉運動