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グロームス腫瘍

症状

爪に割れ目ができ、爪を圧迫すると痛みがある。お風呂や冷水などの寒暖差によって痛みが増大する場合があります。

病態

爪の下には爪床とよばれる部分があり、爪を末梢に運んでいます。この爪床は骨の上の爪母より産生されています。グロームス腫瘍の多くはこの爪床と骨の間にあるため、爪の変形がおきます。

治療

爪の変形などから専門医が診ればすぐに診断がつきますが一般的には知られていないため多年にわたり診断がつかないまま放置されている症例が多く存在します。エコー検査で腫瘤内やその周囲に豊富な血流が描出されることがあります。手術による腫瘍の摘出以外に方法はありません。爪の一部を切開し、翻転することで腫瘍を摘出できるようになりました。爪全体を抜くようなことはありません。また顕微鏡を用いて手術することで、腫瘍の取り残しをなくせ、再発の可能性は非常に低下しました。ほとんどの症例では術後半年程度で、爪は変形を残すことなく再生します。

手術の詳細は、以下をご確認ください。

グロームス腫瘍術前

術前爪変形あり

グロームス腫瘍術後

術後爪変形なし

​術後15ヶ月

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